第10回 人体模型の値段はなぜ違う?・・・同じ臓器で8倍ひらく理由と、選び方
人体模型の価格には、大きな幅があります。
当センターで扱っている心臓の模型は、いちばん手頃なものといちばん高いもので、価格が8倍以上ひらきます。
見た目はどれも同じ「心臓」です。カタログの写真だけでは、何が違うのか分かりません。
今回は連載の趣向を少し変えて、人体模型の値段は何で決まるのか、そしてご自分の用途にはどのあたりが合うのかを、順にご説明させて頂きます。
※本記事では価格帯でご説明します。実際の価格は各商品ページでご確認ください。
値段を決めているのは、3つの要素
解剖模型の価格差は、おおむね次の3つで説明がつきます。
- 大きさ・・・実物大か、2倍・3倍の拡大か、等身大の全身か。同じ臓器でも拡大するほど材料も型代も増えます。
- 分解できる数・・・いくつのパーツに分かれるか。分解数が増えるほど、はめ合わせの精度が要求されます。
- 情報量・・・どこまで再現しているか。骨だけなのか、神経や血管、筋肉の起始停止部まで入っているのか。
値段の差は、その模型に何をさせたいかの差だとお考え頂くのが正確です。
高いモデルが「良い模型」なのではなく、できることが違うのです。
同じ心臓で、なぜ8倍ひらくのか
具体的に見て頂くのがいちばん早いかと思います。当センターの心臓模型は3種類あります。

実物大モデル(1万円台)。人間の心臓と同じ大きさで再現しています。心臓の仕組みのほとんど全てを理解でき、その位置関係を立体的に知ることができます。2つのパーツに分解して、内部構造も観察できます。

2倍拡大・4分解モデル(3万円台)。実物の2倍で、右心室・左心室・左心房の3か所が取り外せます。マグネットでの脱着なので、繰り返し組み直せます。

3倍拡大モデル(10万円前後)。縦35センチ・横24センチあり、後ろの席の方からも十分に見ることができます。重さは約1.9キログラムで、手に持って解説できます。
並べてみると、価格差の正体がはっきりします。
大きさが増えているのです。そして大きくなるほど、離れた場所から見せられるようになります。
商品ページでも、3倍拡大モデルは「セミナーや講演会などで利用するのに最適」とご紹介しています。
一方、お一人やお二人に手渡してご説明されるのであれば、実物大で足ります。実物大にも分解機能はあり、内部を見せることはできます。
用途が違うので、高いほうが良いという話ではないのです。
全身骨格は、「等身大になるところ」で跳ね上がる
「人体模型 値段 等身大」というお調べ方をされる方も多くいらっしゃいます。
当センターの全身骨格模型は、サイズと形状別に7種類です。価格の階段はこうなっています。
- 1万円台・・・1/4サイズ(45センチ)。商品ページでもご案内しているとおり、学校の自由研究やオブジェとしての目的に向くコンパクトモデルです。学習や病状説明をお考えの場合は、下の1/2モデル以上をおすすめしています。
- 2万円台〜3万円台・・・1/2サイズ(85センチ)。机上に置ける大きさです。起始停止部を表記したモデルもこの帯にあります。
- 7万円台・・・等身大の入口。全身の骨を1本ずつに分解できるモデルと、神経・筋肉系まで再現したモデルがこの帯にあります。
- 8万円台・・・等身大の標準モデル。脊髄と椎骨動脈まで再現しており、当センターで一番人気の看板商品です。
- 10万円超・・・筋肉の起始停止部まで色分けして表示したモデル。
注目して頂きたいのは、3万円台から7万円台への段差です。
1/2サイズから等身大に変わるところで、価格がおよそ2倍に跳ね上がります。ここが全身骨格でいちばん大きな段差です。
逆に言えば、85センチまでのサイズであれば3万円台に収まります。「等身大でなくてもよいか」を先に決めるだけで、予算はかなり変わります。
なお、等身大でいちばん手頃なのは、全身の骨を1本ずつバラバラにできる分解モデルです。
等身大の中で予算を抑えたい場合でも、分解できるモデルが選べるということです。
用途から逆算すると、価格帯は絞れます
ご相談を頂くときに用途をお聞きするのは、用途が決まると価格帯がかなり絞れるためです。商品ページの説明と合わせて、目安をご紹介します。
- セミナーや講演で大勢に見せる・・・拡大モデル。3倍拡大の心臓模型は「後ろの席の方からも十分に見ることができます」とご案内しています。
- 学校の実習で学生に触らせる・・・分解できるモデル。等身大の分解モデルは「セミナーや学校の実習など、たくさんの人で一緒に使用することができます」。
- 整形外科・接骨院での病態説明・・・等身大の標準モデル。「神経が骨に圧迫されている様子をありのままに解説」する用途でお使い頂いています。
- こだわって細部まで見せる・・・上位モデル。27分解の等身大トルソーは「ドクターの方や医療従事者、科学館、テレビ局など、本当にこだわって人体模型を選ばれるプロの方に」向けたモデルです。
逆に言えば、用途が1つに絞れているなら、上位モデルは要りません。
上位モデルは大きく、重くなります。保管場所と、持ち運びの有無も先に決めておかれると確実です。
すべての模型は、3日間のレンタルで試せます
それでも「実物を見ないと決められない」という場面はあるかと思います。
当センターでは、取り扱っているすべての模型を3日間レンタルでお試し頂けます。事前のお見積りをして頂かなくても、サイト上から手続きが可能です。
レンタル料は商品によって異なりますので、各商品ページの「レンタル3日間」の価格をご確認ください。
「思ったより大きかった」「もう一段小さいほうが使いやすい」といったことは、写真だけでは分かりにくい部分です。
撮影・セミナー・授業・展示会など、その時だけ必要という場合も、レンタルでご利用頂けます。
なお、レンタルと購入のどちらが向くかも含めて、無料でご相談を承っております。
値段の見方をまとめると
- 大きさ・分解数・情報量の3つを見る・・・解剖模型の価格差は、おおむねこのどれかで説明がつきます。
- 高いほうが良いのではなく、できることが違う・・・実物大と拡大モデルは、別の目的の道具です。
- 全身骨格は「等身大になるところ」で約2倍に跳ねる・・・85センチまでなら3万円台に収まります。
- 等身大で予算を抑えるなら分解モデル・・・等身大でいちばん手頃なのが、骨を1本ずつバラバラにできるモデルです。
- 先に用途を1つに絞る・・・これだけで検討範囲をかなり絞れます。
- 迷ったらレンタルで試す・・・全商品が3日間レンタルの対象です。
人体模型は、頻繁に買い替えるものではありません。
だからこそ、値段の高低ではなく、用途に合っているかどうかでお選び頂くのが、結局いちばん無駄がありません。
ご用途をお聞かせ頂ければ、最適なモデルと価格帯をご案内します。複数商品の比較見積・レンタルのご相談も無料です。
第10回でご紹介した人体模型は・・・
- 実物大 心臓模型・・・実物大で位置関係を立体的につかむための標準モデルです。2つに分解して内部も観察できます。
- 2倍拡大心臓模型 4分解モデル・・・右心室・左心室・左心房が取り外せるモデルです。
- セミナー・講演用 心臓3倍 拡大模型・・・後ろの席からも見える大きさで、重さは約1.9キログラムです。
- 全身骨格等身大 脊髄、椎骨動脈 付きモデル・・・等身大の標準モデルで、当センターの看板商品です。
- 等身大トルソー「アルティメットEX」27分解モデル・・・当センターの最上位モデルで、27のパーツに分解できます。
動画で見る 等身大の全身骨格模型
等身大とはどのくらいの大きさなのか、動画でご覧いただけます。
※動画は4分09秒です。再生の際は音が出ますのでご注意ください。
ご用途をお聞かせ頂ければ、最適なモデルと価格帯をご案内します。複数商品の比較見積・レンタルのご相談も無料です。
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